日々の生活の中で網戸の汚れは意外と目につきにくいものですが、窓を開けて換気をする際、その汚れが室内に侵入していると考えると、定期的な清掃がいかに大切かが分かります。マンションにおいて網戸を清潔に保つためには、やはり一度取り外して丸洗いするのが一番ですが、そのための基礎知識として外し方のバリエーションを知っておくことは非常に役立ちます。一般的な横引きの網戸であれば、これまでに述べてきたように上部の外れ止めを解除して持ち上げるのが基本ですが、最近のマンションに多い機能性の高い網戸についても触れておく必要があります。例えば、小さな窓に付いている「横引きロール網戸」や、アコーディオンのように畳める「プリーツ網戸」は、一般的なスライド式とは全く外し方が異なります。これらは多くの場合、枠自体に収納されており、無理に外そうとすると中のワイヤーが切れて再起不能になる恐れがあります。これらのタイプは外して洗うことを想定していないものが多いため、専用のお掃除シートや掃除機のブラシを使って、設置したままメンテナンスするのが正解です。一方で、バルコニーに出るための大きな掃き出し窓のスライド網戸は、定期的な脱着を前提に設計されています。外し方の基礎として覚えておきたいのは、網戸を外す方向です。マンションのサッシは二枚建てや四枚建てなどがありますが、網戸は必ず最も外側のレールに乗っています。外す際は、ガラス戸を左右どちらかに寄せきり、網戸をその開いたスペースの中央に持ってくることで、作業が格段にやりやすくなります。また、網戸を外している間は窓を閉めることができない、あるいは網戸がないために虫が入ってくるという問題があるため、作業は手際よく進める準備を整えてから開始しましょう。バケツ、ブラシ、中性洗剤、そして拭き上げ用の雑巾をベランダに揃え、外し方の手順を頭の中でイメージしてから取り掛かるのがスマートです。もし掃除の途中で雨が降ってきたりすると、外した網戸の置き場に困るため、天気予報のチェックも欠かせません。こうした一連の知識を身につけておくことで、網戸のメンテナンスが億劫な重労働から、住まいをリフレッシュさせる楽しい作業へと変わるはずです。網戸を綺麗にすることは、家の中に流れる空気を綺麗にすることと同義であり、それは家族の健康を守ることにも繋がります。基礎を大切に、安全で確実な網戸の取り扱いを心がけましょう。