「網戸を閉めているのに、なぜか室内に虫が入ってくる」という経験をしたことはないでしょうか。その原因の多くは、網の破れではなく、網戸の設置状況や周辺パーツの劣化による隙間にあります。虫の侵入を完璧に防ぐための補修には、網戸本体だけでなく、窓全体のシステムとしてのチェックが必要です。まず確認すべきは、網戸を閉める際の位置です。意外と知られていないことですが、網戸は必ず「室内側から見て右側」の窓に重ねるように配置するのが基本です。左側の窓を開けた状態で網戸を真ん中に寄せたりすると、サッシの構造上、必ず大きな隙間が生じてしまいます。この「正しい位置」を守るだけでも虫の侵入は劇的に減りますが、それでも入ってくる場合は、網戸の縁についているモヘアというブラシ状のパーツを点検してください。長年の使用でモヘアがすり減って短くなっていると、サッシとの間に数ミリの隙間ができ、そこが虫の通り道になります。モヘアの補修は、既存のものを剥がして新しいシール付きのモヘアを貼るだけで完了するため、DIYでも比較的簡単に行えます。次にチェックしたいのが、網戸の枠の歪みです。建物の歪みや網戸自体の老朽化によって、枠が平行でなくなっていると、上下どちらかに隙間ができてしまいます。これは下部にある戸車の高さを調整することで、ある程度の補正が可能です。ドライバー一本で隙間がなくなるまで微調整を繰り返してみてください。また、見落としがちなのがサッシのレール部分にある水抜き穴です。ここは雨水を逃がすための大切な穴ですが、同時に虫の侵入口にもなり得ます。市販の「水抜き穴用フィルター」を貼ることで、排水機能を維持したまま虫の侵入をブロックできます。さらに、網戸自体のメッシュ数も重要です。もし、現在十八メッシュの網を使っているなら、二十四メッシュ以上のものに張り替えることで、より小さな虫の侵入を防げるようになります。網戸の補修とは、いわば家全体の防衛ラインを整える作業です。網の穴を塞ぐだけでなく、こうした細かな隙間を一つずつ丁寧に埋めていくことで、ようやく虫を寄せ付けない快適な室内空間を手に入れることができるのです。
虫の侵入を防ぐ網戸補修の徹底チェックポイント