梅雨が明ける直前の湿った空気の中、私は重い腰を上げて家中の網戸を張り替えることにしました。昨年から端の方がほつれていたのは気づいていましたが、いよいよ蚊の姿を見かけるようになり、これ以上先延ばしにはできないと感じたのです。準備したのは最近流行のブラックネット。以前のグレーのものよりも外が綺麗に見えると聞いて、密かに楽しみにしていました。作業は庭のウッドデッキで行いました。古い網を剥がすたびに一年分の埃が舞い上がりましたが、それを水で洗い流すとサッシのアルミ枠が本来の輝きを取り戻していくのが分かり、心が洗われるような清々しさを感じました。一枚、また一枚と網を張り替えていくうちに手の動きが次第にリズミカルになっていきます。最初はあんなに難しく感じたローラーの扱いも、今では網のテンションを感じ取りながら最適な深さまでゴムを誘導できるようになりました。自分で行うメンテナンスの良さはこうした家との対話にあるのかもしれません。どこにガタが来ているか、どこのネジが緩んでいるか。網を張るという単純な作業を通じて自分の住まいの状態を指先で確認していく時間は、忙しい日常の中で忘れかけていた丁寧な暮らしの一部を取り戻すような感覚でした。すべての網戸が新しくなりサッシに戻した瞬間、家全体がシャキッと背筋を伸ばしたように見えました。その日の夕方、すべての窓を開け放ってみると驚くほど透明な景色が目に飛び込んできました。ブラックネットの効果は絶大で、網戸があることを忘れてしまうほどです。通り抜ける風は古い網に遮られていた時よりもずっと力強く、そして清涼感に満ちていました。自分で苦労して張り替えたからこそ、この風の一吹きが何物にも代えがたいご褒美のように感じられます。これから始まる本格的な夏も、この新しい網戸があればエアコンに頼りすぎることなく、自然の息吹を感じながら健やかに過ごせそうです。網戸を自分で張り替えるという行為は単なる修繕作業ではなく、季節を迎え入れるための大切な儀式なのだと吹き抜ける風を感じながら深く実感しました。この満足感はプロに任せていたら決して味わえなかったものです。少しの手間を惜しまず、自分の暮らしを自分の手で整えていくことの豊かさを、新しくなった網戸が教えてくれたような気がします。皆さんもぜひ、次の晴れた週末には網戸のメンテナンスに挑戦してみてください。
週末の網戸の張り替えで住まいを快適にする実践ブログ