心地よい風を室内に取り込むために欠かせない網戸ですが、新調して取り付けようとする際に最も重要でありながら失敗しやすいのが採寸の工程です。網戸の取り付けは、単に窓の大きさを測れば良いというものではなく、サッシの構造を正しく理解した上での正確な計測が求められます。まず最初に確認すべきは、網戸を載せるためのレールが窓の外側に備わっているかどうかです。レールが存在することを確認したら、次に網戸の高さである「レール間寸法」を計測します。これは上のレールの先端から下のレールの先端までの距離を指しますが、メジャーを斜めに当ててしまうと数ミリの誤差が生じ、取り付け後にガタついたり、そもそも枠に入らなかったりする原因となります。また、サッシのメーカーや種類によっては、レールと窓ガラスの間に必要な隙間が異なり、この「逃げ」の寸法が足りないと網戸が窓に干渉して動かなくなってしまいます。幅の計測についても注意が必要で、基本的にはガラス戸の幅と同じサイズを選びますが、左右に余裕を持たせすぎると隙間から虫が侵入する原因になるため、戸当たり部分との重なりを十分に考慮しなければなりません。古い住宅の場合、建物の重みで鴨居が下がっていたり、枠が微妙に歪んでいたりすることも珍しくありません。一箇所だけでなく、左右と中央の三箇所で高さを測り、最も短い寸法を基準にするなどの工夫が、スムーズな取り付けを実現するための鍵となります。最近では、ネット通販でミリ単位のオーダーメイド注文が可能になっていますが、これは非常に便利な反面、一度注文してしまうと返品が効かないケースが多いため、自己採寸には細心の注意が必要です。もし自分で測ることに不安があるならば、既存の古い網戸があるうちにその縦横のサイズを測っておくのが最も確実な方法と言えるでしょう。網戸の取り付けは、正しいサイズ選びさえできれば、実際の作業自体は十数分で終わる簡単なものです。