我が家のキッチンには、家を建てたときから二十年以上も使い続けてきた、古いブーツ型のレンジフードが鎮座していました。正直に言って、私はこのレンジフードが大嫌いでした。轟音を立てて空気を吸い込むくせに、炒め物をすればリビングまで油の匂いが充満する。そして何より私を苦しめていたのが、年に数回の大掃除でした。金属製のフィルターは油でベトベトになり、それを外して強力な洗剤に浸け置きし、歯ブラシでゴシゴシとこする作業は、まさに重労働。ファンの内部にこびりついた頑固な油汚れに至っては、見て見ぬふりをしたくなるほどでした。掃除が終わる頃には、手は荒れ、腰は痛み、キッチンに立つ気力すら失せてしまうのです。そんな憂鬱な日々が続く中、転機が訪れました。ある日、スイッチを入れてもファンが回らなくなり、何度か叩いてみると、異音を立ててようやく動き出すという状態になったのです。これはもう寿命だ、と夫と話し合い、ついにレンジフードのリフォームを決意しました。ショールームで最新のレンジフードを見たときの衝撃は、今でも忘れられません。そこにあったのは、私たちが知っているゴツゴツとした鉄の塊ではなく、洗練されたデザインのスリムな機器でした。そして、担当者の方から説明された機能は、私の長年の悩みをすべて解決してくれる、まるで魔法のようなものばかりでした。「フィルターは無く、普段のお手入れはこの整流板を拭くだけです」「ファンは十年交換不要で、 специальныйコーティングで油がつきにくいですよ」「ファン自体もワンタッチで取り外せます」。その言葉を聞いた瞬間、私の心は決まりました。工事は一日で完了しました。古いレンジフードが取り外され、新しいスリム型のレンジフードが取り付けられると、キッチンの雰囲気が一変しました。圧迫感がなくなり、すっきりとモダンな印象になったのです。そして、夕食の準備で初めてスイッチを入れた時、二度目の衝撃を受けました。静かなのです。以前の轟音とは比べ物にならないくらい静かな運転音で、本当に空気を吸っているのか不安になるほどでした。しかし、コンロの湯気はまっすぐに吸い込まれていきます。揚げ物をしていても、リビングに匂いが漏れることはほとんどありません。
我が家のレンジフード交換でキッチン仕事が劇的に楽になった話