毎日キッチンで活躍してくれるレンジフード。しかし、その存在を意識するのは、料理をしている時か、大掃除の時くらいかもしれません。しかし、レンジフードも他の家電製品と同じように、寿命が存在する消耗品です。一般的なレンジフードの寿命は、使用頻度やお手入れの状況にもよりますが、おおよそ10年が目安と言われています。この寿命を超えて使い続けると、性能が低下するだけでなく、思わぬトラブルや危険を引き起こす可能性もあるのです。では、どのような症状が現れたら、交換を検討すべきサインなのでしょうか。最も分かりやすいサインの一つが「異音」です。スイッチを入れた際に、「ゴー」「ブーン」といった通常の運転音とは異なる、「カラカラ」「キュルキュル」「ガタガタ」といった異常な音が聞こえるようになったら要注意です。これは、内部のモーターやファンの軸が経年劣化によって摩耗したり、歪んだりしている可能性があります。放置しておくと、ある日突然動かなくなることも考えられます。次に、本来の性能に関わる「換気能力の低下」も重要なサインです。以前と比べて、煙や匂いを吸い込む力が明らかに弱くなったと感じることはないでしょうか。もちろん、フィルターやファンに油汚れが溜まっていることが原因の場合もありますが、念入りに掃除をしても改善しない場合は、モーター自体のパワーが落ちている可能性があります。換気能力が低下したまま使い続けると、部屋に匂いがこもるだけでなく、壁や天井が油でベタベタになる原因にもなります。また、「スイッチの不具合」も交換時期を示すサインです。スイッチを押しても反応が鈍かったり、全く動かなかったり、あるいは運転モードの切り替えがうまくいかないといった症状は、内部の電気系統が劣化している証拠です。スイッチ周りの油汚れが原因の場合もありますが、接触不良が悪化すると、漏電などの危険性も考えられます。そして、最も危険なサインが「油だれ」です。レンジフード内部に溜まりきれなくなった油が、調理中にポタポタと垂れてくるような状態は非常に危険です。垂れてきた油にコンロの火が引火し、火災に繋がる恐れがあります。これは、内部の清掃が行き届いていないだけでなく、油を集める機能自体が限界にきていることを示しています。これらのサインは、レンジフードが「もう限界です」と発しているSOSです。