キッチンの設備の中で、最も掃除が面倒で憂鬱な場所はどこかと聞かれれば、多くの人が「レンジフード」と答えるのではないでしょうか。油と埃が混じり合った頑固な汚れ、複雑な構造のフィルターやファン。その掃除の大変さは、多くの家庭の悩みの種でした。しかし、その悩みはもはや過去のものとなりつつあります。近年のレンジフードの技術革新は目覚ましく、面倒な掃除から私たちを解放してくれる、驚くべき機能を次々と搭載するようになっているのです。最新レンジフードの進化を象徴するキーワードが「ノンフィルター」です。従来のレンジフードでは当たり前だった、網目状の金属フィルターをなくし、代わりに「整流板」と呼ばれる板で煙を効率的に捕集します。煙が整流板にぶつかることで発生する油煙は、内部のオイルトレーに集められる仕組みです。これにより、最も掃除が大変だったフィルター洗いが不要になり、普段のお手入れは整流板をさっと拭くだけで完了します。このノンフィルター技術は、各メーカーでさらに進化しています。高速回転するディスクが油煙を遠心力で分離し、ディスクとオイルトレーを洗うだけで済む「オイルスマッシャー」機能や、お湯をセットしてボタンを押すだけで、ファンと内部を自動で洗浄してくれる「自動洗浄機能」を搭載したモデルも登場しています。これらの機能は、これまで十年に一度と言われていたファン掃除の手間すら、劇的に削減してくれます。また、快適な調理環境を実現するための「静音性」の向上も著しい進化の一つです。最新のモデルでは、ファンの形状やモーターの改良により、図書館内と同レベルの静かさを実現しているものもあります。これまではレンジフードの騒音でかき消されがちだった、家族との会話やテレビの音を楽しみながら料理ができるようになりました。さらに、省エネ性能も見逃せません。照明には消費電力の少ないLEDライトが標準装備され、モーターもDCモーターの採用により、従来のACモーターに比べて消費電力を大幅に削減しています。そして、近年のトレンドとなっているのが「コンロ連動機能」です。対応するガスコンロやIHクッキングヒーターと連携し、コンロの点火・消火に合わせてレンジフードが自動で運転・停止します。火力の強弱に合わせて風量を自動で調整してくれる機能もあり、つけ忘れや消し忘れを防ぎ、常に最適な換気状態を保ってくれます。
もう掃除で悩みたくない!最新レンジフードの驚くべき進化